ご両親様へ感謝を込めての記念碑『謝恩の塔』が津山市で完成!!お客様の設計でオリジナルの塔の建立

津山市、鏡野町、久米郡を中心に、岡山県全域にてお墓や石材のお仕事をさせていただいております、長尾石材の長尾です。今回は、津山市河辺にて、記念碑を建てさせていただきましたので、ご紹介いたします。

ご依頼いただきましたお客様は90才を少し過ぎられましたご年配の男性でした。ご両親様への感謝の気持ちを込めて『 謝恩の塔 』を建立したいとご希望で、ご自身で書かれました図案を持って、ご来店くださいました。

 

その図案がこちらです。塔へは火が灯る様な形にしたいとお伺いしまして、図案を参考に図面を作成し、記念碑への想いへ近づくよう製作を進めていきました。

 

製作に合わせて土台の基礎工事を始めます。木枠の中に鉄筋を組み、中央へはズレを防ぐ為の鉄筋を立ててコンクリートを流し込む準備をしました。

 

コンクリートを流し込みます。コンクリートの強度を増すために、鉄筋敷きは大切な作業です。ここで、中心の芯棒もしっかり留まります。

 

据え付けが始まりました。まずは地輪です。

地輪は80cm程あります。大きいです!!!

 

地輪の上へ柱を乗せます。耐震ボンドをしっかり使用し接着します。

 

柱部分へは施主様のご兄弟様皆様の歩みを彫刻しています。

 睦まじく生きた証しの記念

として、、、、、

 

柱の上へ受台が乗りました。こちらも同じようにしっかり耐震施工をしています。そして、上へ乗せる火袋の接着面へも耐震ボンドを使用していきます。

 

 

火袋も耐震で、中心へはステンレスの棒を入れ安心施工です。

この辺りで高さ130cm位となります。

私の目線くらいで、火を灯す高さとしてはいい感じです。

約100cmも幅があります笠を設置し、最後に九輪を乗せたら完成です。笠へはホゾ穴があり、九輪のホゾがしっかり収まり耐震性を高めています。このホゾの役目として、寒い時期の凍結での横ずれも防ぎます!!高い場所への設置ですので、クレーンを使用し慎重に取り付けました。

 

完成です!!

 

笠と九輪部分です。建立後にはなかなか見ることのできない場所です。

九輪は九つの輪からなり、”五大如来”と”四大菩薩”を表します。

 

火袋は上に乗ります笠の重さへ耐えられるような構造にしました。

透かしの格子も分厚いです。

 

受台の上へはタレ加工をしています。

 

謝恩の塔、下半分です。すっきりとしたデザインで仕上がりました。施主のご兄弟様は5人ですが、皆様がそれぞれ様々な分野でご活躍されました。そのことを含め、ご両親様へ感謝されこちらの塔をお考えになられたそうです。

 

謝恩の塔、後ろからの全景です。

木々に負けじと立つ塔に感動いたします。

 

施主の方からご依頼いただきましたこちらの記念碑。津山市河辺の山あいに、お客様の想いをのせて完成いたしました。この記念碑を思い立たれてから気持ちを温められこられ、ご自身が亡きお父様の年齢を超えられた時に実現しよう! と、決められていた経緯を聞きまして、仕事をお受けいたしました当社も、お客さまの喜ばれるお顔を想像しながら、取り組ませていただきました。

完成後はご一緒に塔を見ていただき、伝えていました大きさ(高さ270cm)よりも立派で大きいなぁ~!!と驚きと共に、称賛のありがたいお言葉をいただきました。永らく思い描かれていた「謝恩の塔」が記念の塔として完成しました事、この度の塔の建立に携われました事を感謝いたします。

お客様のお気持ちがこの塔の建立とともに、ご両親様へも、届き喜ばれていることでしょう。